歯を抜かない矯正

子供の歯並びを気にしているお母さんへ

歯並びが悪いのはなぜ?

悪い歯並びの原因として、1つは歯の大きさとアゴの大きさのアンバランスがあります。 2つめは、歯がきれいに並べない悪習慣(舌、唇、頬、指、悪い癖など)があります。

そして、3つめは歯の大きさに合ったその子本来のアゴの大きさに、成長・発育しなかったからです。 歯が並ぶ場所がないから、やむを得ず、ねじれたり、後ろに生えたりしてデコボコになってしまいました。

床矯正とは?

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歯を抜かないで、あごを拡げて歯を並べる矯正です。

床矯正(床矯正研究会主催)は、取り外し可能な装置を使用して治療を行なう画期的な最新歯科治療の一つです。

取り外しができる装置は、特殊なネジを埋め込んだ入れ歯の様な形をした物で、床矯正装置(床装置)と呼ばれています。

治療としては従来の矯正では、子供の歯から大人の歯へ全て生え変わったら、大人の歯を上下左右4本抜いて、その抜いた隙間を利用して、アゴと歯のアンバランスを調整して歯を並べます。私たちも大学ではそう習いました。

床矯正では、歯がきれいに並ばない小さなアゴを床装置を使って、歯の大きさに合った本来のアゴの大きさに拡大して、歯を抜かずに治療します。

小さなあごに合わせて歯を並べますか?歯の大きさに合わせてあごを拡げて並べますか?

【床矯正の利点】
○ 大人の歯は1本も抜かずに治療できる。
○ 早期の治療ならば、9万円から治療できる。
○ 低年齢から治療ができる。
○ 早期治療が可能なため、悪い芽を早く摘むことができ、治療を複雑・困難にさせにくくできる。
○ 装置は取り外しができるため、食事に不都合がない。
○ 病気のとき、都合が悪いときには、外すことができる。
○ 取り外しができるため歯磨きが容易に出来、虫歯のリスクが小さい。
○ 2次元的な移動は得意。
○ 骨格を広げることによって、鼻詰まりや蓄膿症が治ることがある。

【床矯正の欠点】
○ 取り外しができるために、装置を失くすことがある(これが一番困ります)。
○ 最初は違和感がある(子供は直ぐに慣れますが)。
○ 装置をはめていなければ、治療が進まないばかりか、装置自体が合わなくなる。
○ 装置をはめる本人のやる気や意思に治療が左右されるため、治療が不確実。
○ 歯のコントロールが、厳密ではない(ワイヤーに比べて)。
○ 3次元的な移動は苦手。

いつ頃から始めたらいいの?

早ければ早いほどいいです。 お母さんの立場から見ておかしいなと思ったら、決して早すぎることはありません。

どのようにやるの?

入れ歯のような装置(床装置)にネジが付いていますので、そのネジを回転させることにより、少しずつあごを拡げ、歯を正しい位置に移動させます。。あごを拡げる装置、歯を押し出す装置など、いくつか組み合わせて治療を進めていきます。

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入れ歯のような装置(床装置)にネジが付いていますので、そのネジを回転させることにより、少しずつあごを拡げ、歯を正しい位置に移動させます。。 あごを拡げる装置、歯を押し出す装置など、いくつか組み合わせて治療を進めていきます。

痛みはあるの?

移動に伴う痛みは、ほとんどありません。 また一般の矯正のように必要があればワイヤーを使っても矯正をしますが、痛みはありません。 (床矯正により一度、歯を動かしてからワイヤーを掛けるために、一般の矯正のように痛みが出る事はほとんどありません)

困ることはあるの?

装置をはめているときは、少し話しづらいかもしれません。音楽、英語、国語など発音に支障が出るときは、はずしてもかまいません。

費用は?

基本的に、検査・診断料と必要な装置の数で設定されます。矯正が皆様の身近なものとなるように、比較的安価な料金設定にしています。

(参考までに、従来の矯正では医療機関・状態により異なりますが、70~100万円かかります)


検査・診断料・・・
3万円

一装置・・・
6万円(装置が変わる場合は、新たに一装置となります。)

同一装置(同側)・・・
3万円

ワイヤー矯正・・・
9万円~(片顎一装置とみなします)

その他・・・
調整、観察、修理、補助材料など、その都度かかります。料金は、消費税を含みます


○ 早期の治療なら、9万円から出来ます。
○ 大人の犬歯(10歳半前後に萌出)が生えてしまうと治療が大変になります。
  (治療費用と治療期間が3~5倍かかります)
○ 遅くとも、子供の犬歯があるうちに前歯4本をきれいに並べ終えましょう。

治療期間は?

始める時期、歯並びの悪さの程度、装置の装着時間、歯性か顎骨性か(歯だけに問題があるのかアゴ骨自体に問題があるのか)、咀嚼訓練(悪い機能の回復状況)の結果によって異なります。

またご本人・お母様がどの程度まで求められるかによっても変わります。基本的には、きれいな歯ならびになってからは管理に入り、それ自体の治療は終了ですが、子供の歯が残っている間は、大人の歯に徐々に生え変わるわけですから、正しい位置に生えてくれば良いのですが、予測は付きません。そういう意味では、大人の歯にすべて生え換わって機能が安定した所までが治療期間となります。

ただしご本人・お母様が、たとえば『ここの気になっている所だけでいい。あとは構わない』というのであれば、そこがきれいになった時点で治療は終了になり、ここまでが治療期間となります。あくまでも、ご本人やお母様の希望が優先します。

どれ位の間隔で来たらいいの?

おおよその目安として

装置が出来るまでは、その都度来てもらいます。
装置をお口の中に装着してからは、月に1,2回くらいとなります。
経過観察・管理期間中は、3~6ヶ月に1,2回となります。
ただし特殊な場合や装置などにトラブルがあった時は、その都度指示します。


床矯正研究会が、どのような考え方で、患者様の治療にあたっているか知って頂きたいと思います。

治療法は、1つだけではありません。いろいろな治療方法があります。 患者様がその治療法の違いを認識して、選択すべき時代にきていると思います。

保存的矯正治療を処置するにあたり、以下のことを念頭に治療にあたっています。

1.歯科治療の多くは、治療という名目で歯を傷つけています。
  傷つけられた歯・抜かれた歯は、元には戻りません。そして、機能の低下が起こります。
  できるだけ歯を保存する姿勢が大切だと思います。これに基づいて治療しますので、
  非抜歯による治療を大前提としています。

2.床矯正の治療方針は、保存的矯正治療を基本としています。

  歯と顎の大きさがアンバランスで、未発育な顎を床矯正装置により適切に拡大し、
  歯を移動することによって解決します。

  しかし、歯がねじれていたり、回転している場合、多数の歯をそれぞれの方向に
  三次元的に移動するケースの場合は、形状記憶合金のワイヤーで治療をおこないます。

  治療方法としては、それぞれの方法の利点、欠点があります。
  それぞれの治療法を融合して、患者様の求める治療を決定したいと思います。

3.床矯正装置の可動条件、装着条件は、患者様の生活環境、社会環境に合わせて設定します。
  装置のネジを可動しなかったり、決められた装着時間を守らないといつまでたっても
  治療は終了しません。

4.矯正治療を必要とする患者様は、顔を構成している上顎骨、下顎骨が未発育です。
  つまり、歯並 ぴの問題は歯だけではなく、顔の萎縮に大きく関与しています。

  「良い歯並び」は「良い顔貌」につながる問題です。当院は、
  歯並びだけが良くなればいいとは考えていません。

  患者様を「良い顔」に育成することが歯科医師の仕事と考えて治療にあたっています。

5.矯正治療は、現在、保険治療の対象ではありません。

  今までの矯正治療の費用は、一般的に高額です。金額によっては、治療の受けられる環境と、
  治療したくてもできない環境があります。 医療に携わるものとして、たいへん憂いを感じます。

  私どもの治療は、多くの患者様の不正な咬み合わせを治すことですから、できるだけ
  金銭的負担を少なくしたいと考えています。

通常の矯正治療は、口単位で治療費を設定しています。しかし、患者様の一部にはここだけ治してほしいと来院する患者さんもいます。

患者様の求める処置だけ治療するのがヨーロッパの考え方です。

日本の多くの矯正専門医は、アメリカの考えを基本にしています。アメリカの治療方法は、すべての歯並びを教条的立場で治療します。その分だけ治療費は、治療の難易度、期間に関わらず、ほぼ同じ金額になります。

形態を重視する矯正の考えに対して、当院は、形態だけでなく機能を重要視しています。早期の治療開始により、上顎だけ、あるいは下顎だけで終了する治療のケースもあります。

早期に来院して、装置1つで終了する場合もあります。治療が複雑になり、いくつかの装置が必要なケースもあります。様子を見ていては悪くなるだけです。早期の治療開始が大切です。

当院は、1つの装置に対しての金額を設定しています。基本的には1装置は60000円前後です。地域により治療費は異なります。

装置は、基本的に二次元的拡大として1つの方向にしか顎を拡げたり歯を移動することしかできません。三次元的に治療する形状記憶合金のワイヤーの治療を併用しますが、ワイヤーを使用するケースも1つの装置ですので、基本的にワイヤーも同一の治療費用です。

床矯正について詳しくはこちらをご覧下さい・・・床矯正研究会

矯正治療で歯は絶対に抜かなければいけないのですか?

矯正歯科の専門医も抜歯を伴う治療を決して良しとしているわけではありません。しかしながら残念なことに抜歯を伴う矯正治療が主となっているのも事実です。

いろいろな治療方法を選択するのは患者様です。患者様の様々な要望に応えるメニュー 豊富な臨床医も必要ではないでしょうか?

矯正治療だけでなく全ての治療の理念ですが、10歳の子供はやがて20歳の青年、 50歳の壮年、80歳の老人になります。10歳の時の治療は、10歳のための治療ではありません。より良い青年、壮年、 老人になるための治療でなくてはいけません。

大人の縮小コピーではありません。歯は、一度でも削ったら、二度と決して元には戻りません。ましてや、抜いてしまったら・・・、 人間には、無駄な組織はありません。歯は、人が成長・発育するため、機能するためにとても大切なものです。

その発育に必要な歯を失うということは、これからの長い人生において、計り知れない損失となるのです。一生懸命虫歯予防をして、歯を守ろうとしたのに何の為の虫歯予防だったのでしょうか?

きれいな歯並びを得るために、歯を抜くことによって失なわれる機能と成長・発育への悪影響を考えましょう。
医療は、プラスを基準にするよりも、できるだけマイナスを少なくしてプラスを得ることを考えます。

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上の写真は、一卵生双生児の13歳から38歳までの顔貌の変化です。 なぜ二人の顔は違った成長をしたのでしょうか?

左側のアンは、矯正治療のために歯を抜きました。
右側のジェーンは矯正を嫌がり、歯は抜きませんでした。

一卵性双生児なのに、38歳の二人の顔貌は似ていません。あご、頬、目尻と特に口元が大きく変わってしまいました。

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症例紹介

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歯の大きさに比べあごの発育が悪く、歯並びがでこぼこになってしまいました。 上あごの犬歯は、2本とも骨の中に埋まっているようです。

従来の矯正では、上下左右の永久歯4本の抜歯ケースです。それでもスペースがたりないかもしれません。

非抜歯の途中経過ですが…

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歯の大きさに比べあごの発育が悪く、歯並びがでこぼこになってしまいました。
上あごの犬歯は、2本とも骨の中に埋まっているようです。

従来の矯正では、上下左右の永久歯4本の抜歯ケースです。それでもスペースがたりないかもしれません。

床矯正によりこの子の歯の大きさに合った、本来のあごの大きさになるように、あごを拡げました。 下あごはまだ途中ですが、歯を抜かずにほぼきれいに並んできました。

しかし、上あごの犬歯がとんでもない所から生えてきました。 奥歯を後方に移動しました。

上あごの犬歯と側切歯(前から2番目の歯)が収まるスペースができてきました。

まだ治療途中ですが、歯を抜かずに並ぶ目途がついてきました。

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上顎もまだ途中ですが、歯を抜かずに、ほぼ綺麗に並んできました。
◆10代女性
術中
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上顎術中
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下顎術中
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下顎術中
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術後
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術後
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術後
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術後
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術後
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どちらの顔がいいですか?歯並びの問題は、顔の問題です

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治療前の顔は、口が『への字』をしています。目も垂れていますし、鼻の穴も見えます。治療後の顔は、すっかり別人のようにかわいい顔になりました。

なぜでしょう。

目も目尻も、上あごの骨の上に乗っているのです。上あごの骨が発育しなければ、目が垂れるのは当然です。鼻筋も変化します。口を閉じていなければ、口の周囲にある口輪筋は、弱くなります。唇は口輪筋の上に乗っているので、口元や唇の形が変わっても不思議ではありません。

歯並び・咬み合わせが悪いので、この女の子の顔が左の写真のような顔に変化してしまったのです。

歯並びと咬み合わせを治療して正しく咬むことで、上あごの骨に刺激が加わり、骨が育成されたのです。そして口元の口輪筋を正しく使用したことにより、右の写真のように顔の表情筋が正しく発達したのです。

女の子は、本来の顔に戻ったのです。ただし、上あごの骨の発育が終了してしまったらここまでの治療結果は、期待できません。

歯並びの問題は、顔の問題に関係しているのです。歯を正しく使い、機能することで『より良い顔』に育成することも治療目的のひとつです。
子供の顔を『良い顔』に育成することがお母さんと歯科医師の仕事です。

下あごが後退しているケースです

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下あごが後退しています。 試しに、下あごを前に出すだけでかわいい顔に戻ります。

上あごの歯を抜いて、歯並びだけを矯正すれば、上あごが後退して貧相な顔貌になってしまいます。 下あごを前方に誘導した方が良い顔になると思います。
お母さんのお話では、夜寝る前に本を読む習慣があり、その時に枕にあごを乗せているようです。ちょっとした悪習慣が顔を変えてしまいます。

ちょっとした癖や習慣でとんでもないことに!!

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左の下あごを押しつけてものを書く癖がありました。

結果として右の奥歯の咬み合わせが、反対になってしまいました。
このまま成長すると顔も曲がってしまいそうです。

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下あごを押しつけて本を読む習慣がありました。
その結果、下あごが後退して出っ歯になってしまいました。

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舌を噛む癖がありました。
その結果、前歯が閉じなくなりました。

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下の唇をいつも噛んでいました。

その結果、前歯が、出っ歯になってしまいました。
下の唇はタラコの様な唇になってしまいました。

口をいつもポカンと開けていると!!

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写真の2人は姉妹です。上の写真の姉のサマンサは、いつもポカンと口を開けていました。下の写真の妹のケリーは、いつも口を閉じていました。

2人は成長して全然違う顔になりました。サマンサは顔が下方向に成長して、口を閉じるとアゴの先に梅干のようなシワができてしまいました。

ちょっとした子供の頃の悪習慣が取り返しのつかないことに

口を閉じる訓練=ポカンX=

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訓練により唇の形も変わります

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唇は「口輪筋」という口の周囲の筋肉の上に乗っています。口輪筋が使われていないと筋肉が緊張せず、唇の形がはっきりしなくなったり、唇の厚みが増して、だらしない形になります。

左の写真の上の唇には、富士山の山型がありませんが、右の写真には見られます。

キフネ歯科では、歯並びを治すだけでなく、より良い顔・より美しい顔に育成させることも治療目的のひとつなのです。

治療開始はできるだけ早い方が良いでしょう

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大火も初めは小さなボヤです。火事はボヤのうちに消化すべきです。
様子を見ていても、状態は悪くなるだけです。
虫歯は早期治療を心がけているのに・・・、 矯正治療も同じことです。

10歳半ぐらいならば、犬歯が生えていないことが多いです。それ以前の治療ならば、問題があるのは前歯だけですから、前歯だけの治療で終了することがほとんどです。

犬歯が生えるまでに前歯をきれいに治し終えましょう。犬歯が生えてからだと大変です。治療費も治療期間も3~5倍くらいかかってしまいます。

『矯正を始めるにはまだ早いので、様子を見ましょう』といわれることがあります。お母さんが見ておかしい状態は、歯科医師の立場から見ても何らかの問題があるはずです。どうか様子を見ていて、手遅れにしないで下さい。
早いうちから適切な対応をしていくことによって、美しい笑顔を備えた素敵な顔に発育させましょう。

どのように咬んでいるのか調べましょう

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オクルーザーという検査機器でコンピューター解析を行います。

何がわかるのですか?
● 咬合面積・・・
咬んだときに当たる上下の歯の面積の総和を測定します。値が小さいとあごの安定が良くありません。

● 平均咬合圧力・・・
咬みつぶす圧力を測定します。

● 咬合力・・・
咬んだときの力を測定します。 この咬む力が成長期のあごを育成します。きれいに並んだ歯が、後戻りをしない為の目安になります。

● 咬合バランス・・・
前後左右の咬んだときのバランスを測定します。片咬みがあるか調べます。片咬みがあれば、唇・頬などの変形や体が傾いたり、肩こりなどの不定愁訴の原因となります。


矯正治療は、歯がきれいに並ぶだけでいいのではありません。歯が正しく機能していなければなりません。正しい咬む機能が得られなければ、歯は元の位置に戻ってしまう可能性があります。
初診時と矯正終了時と機能訓練後の比較をこのオクルーザーを用いて測定し、機能の回復状態を調べます。

治療方法は、どうするのですか?

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装置は、あごを拡大する為の特殊なネジを埋め込んだ入れ歯に良く似た装置で、小さな幼児でも簡単に取り扱いができます。床矯正装置といいます。

4歳以上であれば治療は可能です。
取り外しができます。

治療の目的は、
1.萎縮したあごを正しい本来の大きさに拡大します。
2.歯を正しい位置に動かします。
3.後退している下あごを前方に誘導し、移動します。
4.舌などの悪習慣の是正をします。

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あごを拡げる装置、歯を押し出す装置、悪いくせを改善する装置など、いくつかの装置を組み合わせて治療します。

床矯正の治療は、装置の数で設定されています。早期の治療開始ならば一装置で治療は終了します。

様子を見ていて症状が複雑になれば、いくつもの装置が必要になり、治療費用も治療期間も何倍もかかります。

装置は、いつ装着するのですか?

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早期に治療を終えたいのであれば、できるだけ装置は長くはめていましょう。

基本的に食事の時には、装置をはずして食べます。その他歯磨き、英語・音楽・国語などの発音に影響が出る時やスポーツなどで歯を食いしばる時もはずします。 病気の時は、装置をはずしましょう。
最低14時間以上は、装着しましょう。

これより短い時間の装着においては、歯を抜く治療方法などに方針を変更せざるを得ないでしょう。
装置を装着しなければ治療は進みません。また装置自体も合わなくなります。装置の費用も時間も無駄になってしまうばかりか、治療も益々複雑で困難になってしまいます。ご家族のご協力をお願いします。

ワイヤーの矯正もするのですか?

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床矯正は、あごを拡げたり歯のスペースを確保したりする2次元的な動きは得意ですが、歯の3次元的な乱れを直すのは苦手です。

それに対してワイヤー矯正は、歯の3次元的なデコボコを治すのは得意です。

状態に合わせて最も適した装置を選択していきます。
ただし患者様の希望を優先します。

歯がきれいに並んだ後は、どうするの?

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きれいに並んだ歯が後戻りをして元の歯並びのようにならない様に、咀嚼訓練(筋機能訓練)を行ないます。
正しい咀嚼筋の機能を回復させて歯を安定させバランスを整えます。

上あごの叢生の症例

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患者様に合わせて痛くないように、上あごを拡大しましょう。
歯を抜く必要はありません。
萎縮したあごは簡単に拡大できます。

犬歯が生える前までに、前歯をきれいに治し終えておきましょう。

犬歯が生えてからでは大変です。治療が複雑になります。

下あごの叢生の症例

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下あごが小さいので、前歯が後ろにずれて生えてしまいました。
歯が並ぶ大きさになるまで下あごを側方に拡大し、歯のデコボコを修正しました。

歯を抜く必要はありません。

絶対に早期に治療すべき反対咬合(受け口)

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反対咬合は、側方運動が出来ません。それは、機能障害の状態です。 上あごの成長・発育を阻害します。

それは、顔貌の萎縮を意味し三日月様の顔になります。 子供の歯の時期の反対の噛み合わせは、大人の歯に生え変わるときに自然に治る可能性はありますが、その可能性は、思った以上に低く、下の前歯6本が反対の咬み合わせの場合、自然に治ることはまず期待出来ません。

また家系に反対の咬み合わせの人がいる様な遺伝的要因のある場合、自然治癒への期待値は更に低くなります。

反対の咬み合わせの治療は、まず正しい成長を阻害する因子を除去することから始まります。それは、可能な限り早い方がいいです。大きくなってしまった骨を縮めることは、きわめて困難です。

すべての反対の咬み合わせの場合というわけではありませんが、時として外科的にアゴを短縮する手術が必要になります。それらの手術を回避する意味においても早期の治療が望まれます。
治療後、後戻りなどの問題が起きないか、確認の為に定期観察が必要になります。

低年齢児の反対咬合(受け口)の治療に朗報!!

画像 従来は、『しばらく様子を見ましょう』と言われていた低年齢のお子様の反対咬合の治療が可能になりました。
現在、3歳からの治療が可能です。

3歳~6歳くらいの乳歯列期の治療用に開発されたパナシールド・ムーシールドは、眠っている間、テレビを見ている時などに装着すればよいだけですので、小さなお子様に最適です。

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